ほめない子育て―自分が大好きといえる子に
| ほめない子育て―自分が大好きといえる子に 著者:汐見 稔幸 |
ほめるって、いいことなんじゃないの?と思いますよね。
むしろ、叱る方が子どもにとってよくないと思いますし、実際そういう本もたくさん出ています。私も叱りすぎたり、叱るべきところでないのに叱って後悔することが星の数ほどあります(>_<)
著者いわく…親が子どもを自分の望む通りにしたいがために「ほめ」「叱る」ことは、子どもを一段上に立って「評価」することであり、どちらも同じこと。
つまり、親が「こうして欲しい」と思う行動を子どもができたときに「おりこうさん。」とほめるのも、子どもが従わなかったときに「やめなさい!」と叱るのも、どちらも質は同じで、やめた方がいい。
それは子どもを型にはめることであり、自発性を妨げることでもあります。親の顔色をうかがう、大人にとって都合のいい「イイ子ちゃん」にしてしまう危険性大。
私がかつて、初めて小学校1年生を担任したとき、驚いたことがあります。
何をするにしても、「~していい?」と、お伺いを立てないと行動できない子のなんと多いこと!!大人の許可が出ないと、不安でしょうがない。事前に「自分で考えて、やってみなさいね。」と言ってあっても、やっぱり聞きにくるんです。それが1日に何度も何度も続く。
給食時間にも「先生、デザートを先に食べてもいいですか。」…あの~、好きにしてちょうだい(笑)。
ヘンだなあと思い、子どもの幼稚園・保育所関係の書類を見てみると、どうやらある幼稚園の卒園生にこの傾向が強い。
きっと、保育士さんが「先生に聞いてからやりなさい。」「~できたの。おりこうさんね。」などの言葉を巧に(?)つかって、集団をまとめやすく、いわば効率良く保育していたのではないかと思います。想像ですけど。
それなら、ほめるのは絶対だめかというと、そうではない。
子どもと共に喜ぶ「共感」…「よかったね!」「ありがとう。」などの言葉はありのままの子どもを認めることであり、子どもの自己肯定感を育むと述べています。
その他、子どもには「タンポポ型」(打たれ強い)、「ラン型」(繊細で傷つきやすい)などのタイプがあり、親はその個性を見抜くこと、
子どもを放し飼いする(知的好奇心を満たせる環境を与え、親は見守る)ことのススメを説いていたり、内容は多岐にわたっています。
いろいろなデータを引用し、感情論でなく論理的。かつやんわりと説いているのでストレスなく読める一冊です。

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